2009年06月24日

キーボード・マウス共有ソフト「Synergy」を使ってみた。

PCを2台以上使っているとき、いちいちキーボードを使い分けないので煩わしい!なんて思ったことはないでしょうか。キーボード切り替え機なんてものもありますが、多少なりとも導入費用がかかります。

そんなときに便利なのがSynergy。フリーウェアです。Windows、Mac、X11が有効になっているLinux上で使えます。結構昔(1.0.0がリリースされたのが2003年)から有るソフトなんですが、最近知ってちょっと感動したので思わず記事に。

キーボードとマウスを複数台のPCで共有するソフトなのですが、ネットワーク越しに操作をするので新しい配線は不要。PC同士が直接通信できる環境であれば使用できます。

で、使うとどうなるかというと、

  • キーボード・マウスの共有(一つのキーボード・マウスから複数のPCを操作)
  • クリップボードの共有

ができるようになります。

詳しい説明はつづきから。

以下、本家ドキュメントの日本語訳 for Windowsみたいなもの。

インストール

ひとまずダウンロードページから対応するOSのインストーラをダウンロードして、各PCにインストールしましょう。何も考えずにすべて「NEXT」で問題有りません。

インストールしたらキーボードを共有するための設定を行います。今回はだいたいこんな感じににすることを想定します。

キーボード・マウス共有ソフト「Synergy」を使ってみた。

MAINSUBはあとで設定するスクリーンの名前です。適宜読み替えてください。設定が終わるとSUBのマウス・キーボード機能をMAINのマウス・キーボードで操作できるようになります。

Serverの設定

まず、共有したいキーボードがつながっているPCの設定を行います。

起動したらShare this computer's keyboard and mouse(server)にチェックを入れ、同じくくりにあるConfigure...をクリック。

キーボード・マウス共有ソフト「Synergy」を使ってみた。

まずはディスプレイの登録。Screensの下にあるをクリックして、

キーボード・マウス共有ソフト「Synergy」を使ってみた。

出てくるウィンドウのScreen Nameにキーボード側のPCのスクリーン名(あとで設定)を入力。続けてキーボードを共有してもらうPCのスクリーン名(こちらもあとで設定)を登録します。

キーボード・マウス共有ソフト「Synergy」を使ってみた。

つぎにディスプレイ同士のつながりを登録します。

Screens & Linksウィンドウの下の方にある... of ...のような部分。

キーボード・マウス共有ソフト「Synergy」を使ってみた。

これを次のように設定します。

  • 0 to 100 % of the left of MAIN goes to 0 to 100 % of SUB
  • 0 to 100 % of the right of SUB goes to 0 to 100 % of MAIN

値を入力してを押せば設定が追加されます。

さいごに、OptionsAdvanced...内にあるScreen NameにMAINと入力します。

キーボード・マウス共有ソフト「Synergy」を使ってみた。

これでサーバー側の準備ができました。

Clientの設定

キーボードを使わない方のPCを設定。

メインウィンドウのUse another computer's shared keyboard and mouse (client)にチェックを入れ、同じくくりにあるOther Computer's Host Nameにサーバー側のPCの名前、またはIPアドレスをを入力します。

キーボード・マウス共有ソフト「Synergy」を使ってみた。

さらに、サーバーと同様にOptinsAdvanced...ScreenNameにSUBと入力します。

設定のテスト

両方のPCで設定ができたら、その設定に問題がないかテストしましょう。サーバー→クライアントの順で、最初のウィンドウにあるてTestを押してみましょう。

サーバー側に、

NOTE: client "SUB" has connected

クライアント側に、

NOTE: connected to server

と表示されればちゃんと接続できています。ついでにマウスカーソルを動かしてマウスが共有されているかも確認してみましょう。

共有を実行

必要最低限の準備ができたので実際にキーボードを共有してみます。まずサーバー側のSynergyのStartをクリック、その後クライアント側のStartをクリックします。

以上でキーボードとマウスが共有された環境をつくることができます。今回はWindows同士の説明でしたが、WindowsとMac、WindowsとLinuxのような組み合わせでも共有できるようです。

azuさんにコメントにてInput Directorなるソフトがあることを教えてもらいました。 どうやらこちらのソフトはファイルのコピー&ペーストも複数のPC間で行えるようです。




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Posted by Handle at 20:05│Comments(2)ソフト
この記事へのコメント
Win-WinだったらInput Directorもおすすめですね。
うちではこちらの方が安定してる感じ。
Posted by azu at 2009年06月24日 22:07
> azu さん

Input Directorですか。
あとでこちらも試してみたいと思います。
情報ありがとうございます。
Posted by HandleHandle at 2009年06月25日 09:25
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